[試合後談話]2014.11.7
ノーランカーの中川が金星!
左:梅津 右:中川
 7日、後楽園ホールで開催された「ワタナベボクシングファミリーVol.8」のセミファイナルに出場した中川祐輔(29=市野)が、元日本フェザー級王者で現日本スーパーフェザー級2位の梅津宏治(38=ワタナベ)から負傷判定3-0の金星を上げ、日本ランク入りを確実にした。
中川、ダウンを跳ね返す
 2ラウンド、ロープ際でテンプルに右フックを浴び倒れてしまった中川だが、以降はクリーンヒットをもらわず、逆にジャブからの右ストレート、左フックで梅津のプレスを捌き続けた。7ラウンドのバッティングで梅津が額をカットしてしまい、即座にストップとなったが、負傷判定の結果、中川が最大3ポイント差をつけ逆転勝利を飾った。
笑顔の中川祐輔
 試合後、「敵地でダウンを取られ、判定を聞くまでは負けを覚悟していた」ともらした中川。ただ、効いたパンチは無く、ダウンのパンチも「意識していないところでファーストヒットをもらっただけ。それ以外のパンチは見えていた」と話し、「負けると思われながら勝つ。だからボクシングは面白い」と笑顔を見せた。初の8回戦で一気にランク入りが見えた中川は「パンチとパワーには自信がある。強い選手と戦い、もっと上を目指したい」と気を吐き、今後の飛躍を誓った。
梅津大佐の復活はあるか
 一方の梅津は、10月の東洋太平洋タイトル挑戦が流れ、今回は消化試合とも言える一戦だった。「フック系が強い選手だと分かっていたし、下から崩していくつもりだったが、2ラウンドに倒し、良くも悪くもあれで油断が生まれてしまった。今後については今は何も考えられません」とうな垂れ、腫らした左目を冷やしていた。