[試合後会見]2014.10.5
衝撃の決着
必死に攻める村中
 4日に後楽園ホールで行われた「ダイナミックグローブ」。メインイベントの「日本フライ級タイトルマッチ10回戦」では、2度目の防衛戦となる王者の村中優(29=F赤羽)が、阪下優友(23=角海老宝石)と激突。
一瞬の出来事
 ガードを固め様子を見る王者に対し、足を使いワンツー、アッパーを狙う阪下。村中が距離を詰めボディを狙うと、阪下は距離を取りフック、ストレートで応戦。4Rになりギアを上げた村中だが、阪下も手数は緩めず。5R終了時の途中採点では3者が1ポイント差で王者を指示した。後半に入っても強打でプレスをかける村中、ジャブを打ちながら足を使って周り、ワンツーからボディで出入りする阪下の展開が続く。村中のショートアッパーで何度もアゴが跳ね上がる阪下だが、接近戦でも村中と激しく打ち合う。しかし8R終盤、左ボディから村中のまさに電光石火の右ストレートが挑戦者のアゴを捕らえると、阪下は頭から倒れダウン。失神状態の阪下を見てレフェリーが即座に試合を止めた。
反省も先を見据える笑顔
 リング上で「今日、子供の運動会に参加してきました」と明かし会場をわかせた村中だったが、控室の会見では「今回、スパーから調子が上がらなかった。うまく時間を作れず、練習に集中できなかったのが原因かも。試合中も追い足が付いていかず、マズイなと思いました」と苦戦したことを明かした。「阪下選手は上手い距離で戦われてやりづらかったし、気持ちが伝わってきました。良い試合を見せたかったが、まだまだですね。なんとか倒せたから良かったが、すっきりしないです」と反省の言葉で会見を締めくくった。
阪下の健闘が光った
 王者に対し善戦していた阪下だったが、「記憶が飛んで試合の内容を覚えていません」と明かした。会見後に阪下は村中の控室を訪れ握手を交わし、今後の活躍を誓った。
村中が二度目の防衛