[発表会見]2014.9.30
11/22 三浦&ロマゴン競演
菊川玲さん、川平慈英さんと。
 WBC世界スーパーフェザー級王者、三浦隆司(30=帝拳)の3度目の防衛戦が11月22日、同級1位のエドガル・プエルタ(32=メキシコ)を相手に横浜市都筑区の横浜国際プールで行われることになった。30日、イベントを主催する帝拳プロモーションと、「TOUCH! WOWOW」の一環として試合を生中継するWOWOWが正式発表した。当日は、9月5日に八重樫東(31=大橋)を下して3階級制覇を達成したWBC世界フライ級王者ローマン・ゴンサレス(27=ニカラグア/帝拳)の初防衛戦も行われる(相手は未定)。三浦は「豪快な試合をして成長した姿をみせる。ボンバー・レフトで勝つ」と意気込みを口にした。

※三浦対プエルタ、ゴンサレスの初防衛戦は試合当日22日、午後4時45分から7時半までWOWOWプライムで無料放送の予定。
ボンバーも決めた
 昨年4月にガマリエル・ディアス(メキシコ)を4度倒してベルトを手に入れた三浦は、8月には相手国メキシコでセルヒオ・トンプソンと倒し倒されの激闘のすえ判定勝ちで初防衛。大晦日にはダンテ・ハルドン(メキシコ)から2度のダウンを奪って9回TKO勝ち、2度目の防衛を果たした。その後、5月にアブネル・マレス(メキシコ/米)との対戦話が持ち上がったほか、秋にはオルランド・サリド(メキシコ)との対戦プランも浮上するなど紙上を賑わしたが実現には至らず、結果として11ヵ月のブランクが生まれることとなった。そうしたなかで決まったV3戦だけに、三浦には安堵の表情もうかがえた。「試合が決まりそうになるたびに集中してきたので、ブランクのイメージはない」と三浦は不安を一蹴した。これで4試合続けてメキシコの強打者との世界戦となるが「相性はいいかもしれない。強い相手なのでモチベーションが上がる」と指名挑戦者のチャレンジを歓迎している様子だった。
出演者とのフォトセッション
 挑戦者のプエルタは82年5月24日生まれの32歳で、06年7月に24歳でプロデビュー。一時はハイデル・パーラ(ベネズエラ)らを相手に3連敗を喫すなどスランプも経験したが、この3年間は12連勝(9KO)と好調を維持している。この間、WBCのシルバー王座も獲得している。戦績は28戦23勝(19KO)4敗1分。映像をチェックした三浦は「タイプとすれば右のボクサーファイター型。ガードを高く上げてプレッシャーをかけて接近戦を仕掛けてくる。右アッパーは要注意」と分析、警戒している。
囲み取材の様子
 戴冠試合も含めて世界戦でメキシカン3人から計8度のダウンを奪っている三浦には、やはりKO防衛の期待がかかる。そのあたりは王者も十分に意識しているようだ。「ボディを攻めていけば相手のガードが下がると思うので、狙わずに自然にKOという結果になるようにしたい。後半にボンバーを見せられるように頑張る」と意気込みを口にした。現在、三浦は試合に向けてハードなジムワークを続けており、10月2週目あたりからスパーリングを開始する予定だという。

 なお、三浦と競演するゴンサレスの相手は「近日中には決まりそう」(浜田剛史代表)だという。さらにアンダーカードには元東洋太平洋スーパーフライ級王者の赤穂亮(横浜光)も出場することになっている(相手は未定)。