[試合後会見]2014.9.16
宮崎、復活なるか?
宮崎、9ヶ月ぶりのリング
 元WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(26=井岡)が、16日の後楽園ホールで昨年大晦日以来、約9ヶ月ぶりとなる再起戦に挑んだ。
※この試合の模様は今夜9時半よりTBSで放映予定。
宮崎が豪快にKO
 前回、減量苦による調整失敗でまさかの3ラウンドKO負けを喫した宮崎は・宮崎は、今回は増量しフライ級リミットに近い、50.0kg契約でインドネシア国ライトフライ級4位イカル・トビダ(インドネシア)と対戦。初回、身長で上回るトビダを中心に立たせ、ジャブを突きながらリングを大きく使った宮崎は、多少の固さは見えたもののトビダの力量を図り終えると左ボディから崩しにかかった。トビタも宮崎のジャブをガードしてはワンツー、ボディで応戦したが、3ラウンド終盤にはスピードを上げた宮崎の左フックが顔面を捉えるなど、宮崎のペースで試合は進んだ。
 すると4ラウンドに入ると、宮崎が得意の右クロスから左右のボディでトビタを追い込み、続く5ラウンドも左フックから一気にリズムに乗ると、最後は右ストレート一発でトビタをキャンバスに沈めた。
宮崎に注目!
 復帰戦を見事5回KO勝ちで飾った宮崎は、リング上で「ファンのおかげで再びリングに立つことができました。もう一度、世界チャンピオンになりますので、応援よろしくお願いします」と世界への返り咲きを誓った。
試合後の宮崎
 控え室に戻った宮崎は、ほぼ無傷の顔で会見に応じた。「正直もうちょっと戦いたかったですね、あのリングの上で…。やっぱりいいですね。まあ、世界の良さを知ってるのでチャンピオンじゃないととオモロないですけどね。今日はリングに上がれただけで感謝やったんで試合前から涙が出そうでした。楽しめましたね。もっと強い相手とやって自分の今の強さを確かめたい。今日は10点中3点くらいっすね!また頑張ります」。
 9ヶ月ぶりの復帰戦とあって、関西からも取材陣が多く上京した16日、取材を終えた宮崎は「やっぱりもう少しやりたかったですね。バッティングした時の痛みとかパンチをもらった時の感覚は試合でしか経験できないんでね。でも、復帰戦を後楽園ホールでできたんで嬉しいです。ここは臨場感がすごいし、また東京でやりたいですね」と、ホッとした表情を浮かべるとしみじみと復帰戦を振り返った。「ボクシングは試合だけ。スパーリングは遊び」と締めくくった宮崎。
悔しがるトビダ
 宮崎の右ストレートに沈んだトビダだが、試合後の控え室では「頭にパンチをもらった感じがした。宮崎はスピードがあったが、想像していたほどのパンチ力はなかった」と、KO敗戦を悔しがった。