[試合後会見]2014.8.3
金子、快勝で再起戦連勝
左:エスピノ 右:金子
 2日、後楽園ホールで開催された「第528回ダイナミックグローブ」のメインでは、元日本スーパーフェザー級王者、金子大樹(26=横浜光)の再起第2戦がラインナップ。27戦目にして初の外国人選手、同門の李冽理とかつて東洋太平洋フェザー級王座決定戦を争い、三者三様の判定で引き分けたPABAフェザー級13位のシリロ・エスピノ(比)を迎えた金子は、初回から慎重にジャブで組み立て、タフなエスピノを左ボディで圧倒。3回には右アッパーでダウンを奪い、4回1分10秒、ヒッティングによるTKO勝ちで再起第2戦を飾った。金子の戦績はこれで27戦21勝(14KO)3敗3分。
痛めた左目によりストップ
 試合後、エスピノは痛めた左目を気にしながら「金子はストロング。スピードもあって良い選手。倒された右アッパーも見えなかった。最後は左目の視界が遮られ戦いにくかった」とし、完敗を認めた。
3Rに右アッパーでダウンを奪った金子
 一方の金子は、初の外国人選手について「国内選手と比べて何を考えているのか分からない不気味さがあった。エスピノは背が低く左フックを打つときに頭から飛び込んでくるのでバッティングに気をつけ、遠い距離で戦うことを意識した」と答え、確実に仕留められなかったことに「まだまだです」としつつも「良い勉強になった」と笑顔を見せた。
内容には納得していない
 今後については、「決められた試合をしっかりとクリアして強くなっていくことが世界への近道」と話し、次戦は10月か11月を予定。このところ日本同級王者の内藤律樹(23=E&Jカシアス)や、先日の試合で世界ランカーの仲村正男(26=渥美)を破った伊藤雅雪(23=伴流)など若手の台頭については、世界しか見えていないとしつつも、「二人とスパーリングをしたこともあるが、センスがあって自分にないものを持っている。戦う機会があれば試合のなかで強くなれる相手」と認め、「世界挑戦者決定戦のトーナメントをやっても面白いでしょう」とビッグマッチを提案。世界を前に内藤や伊藤といったホープとの対決も期待させた。