スティバーンは5月にクリス・アレオーラ(米)を6回TKOで下して王座を獲得したばかりだが、WBCからは1位のワイルダーとの防衛戦を義務づけられている。11月ごろの開催が有力とみられているが、まだ日程や場所は具体的になってない。デビューから31試合すべてを4ラウンド以内で終わらせているワイルダーは「彼(スティバーン)も同じさ。リングのなかで俺から逃げようとしても逃げきれない。俺の長い腕がキャッチしてしまうだろう」と挑発を繰り返している。これに業を煮やしたのか、スティバーンも反撃。「ヤツはおかしいんじゃないか。私に負けたあとはコメディの仕事をした方がいいだろう。ヤツはまるで注視が必要な子どもみたいだよ。だから無節操に騒いでいるんだろう。いろいろ下らないことを言っているが、気にはならないよ」と、やり返している。「俺がアメリカのヘビー級救世主になる」と宣言しているワイルダーだが、はたしてそれを現実のものにすることができるのか。試合決定の報が待ち遠しい。