[海外ニュース]2014.4.25
セハが山中挑戦に名乗り
 23日のシュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー)戦でも圧倒的な強さを見せつけて9回TKO勝ち、WBC世界バンタム級王座6度目の防衛を果たした山中慎介(31=帝拳)に、新たな刺客――WBC4位にランクされる強打者フリオ・セハ(21=メキシコ)が「ヤマナカに勝てるのは俺しかいない」とばかりに挑戦を狙っている。
 セハは26日(日本時間27日)にメキシコシティでラネル・スコ(比=24戦15勝6KO 7敗2分)を相手にWBCシルバー王座の防衛戦を行うことになっている。その試合を前にセハのプロモーター、オズワルド・クチュル氏は「バンタム級のランキングを見渡しても山中に勝てそうなのはセハしかいない。今度の試合(スコ戦)に勝って山中への挑戦に繋げたい」と話している。セハは09年に16歳でプロデビューし、これまで27戦26勝(24KO)1敗の好戦績を残している。唯一の敗北は昨年5月、英国で臨んだIBF世界バンタム級王座決定戦で地元のジェイミー・マクドネルに2対0の僅差で敗れたもの。その後はシルバー王座を獲得するなど2連続KO勝ちを収めている。相手探しに苦慮している5連続KO防衛の山中と、KO率9割近いメキシコの新鋭――この対決は、なかなか興味深いものになりそうだ。