[海外ニュース]2014.4.24
GBPとTR社が接近
 近年、その不仲が深まっていた米国の最大手プロモーション会社、元世界6階級制覇王者オスカー・デラ・ホーヤ氏率いるゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)と、マニー・パッキャオ(比)らを擁するトップランク(TR)社のボブ・アラム・プロモーターがパートナーシップ復活に向けて5年ぶりに話し合いを行ったという。22日付のロサンゼルス(LA)タイムズ紙が報じているもので、両陣営が関係修復となれば数々のスーパーファイトが実現に向けて動き出すことになる。
 もともとデラ・ホーヤ氏はTR社と契約を交わしてプロ転向を果たした経緯があり、キャリアの多くはTR社のもとで行ってきた。ところがデラ・ホーヤ氏自身がプロモート業にも乗り出してきてから関係がぎくしゃくし、著名選手の引き抜きなどが原因で05年前後から対立するようになった。ここ5年ほどは犬猿の仲として広く知られるところとなり、フロイド・メイウェザー(米)対パッキャオなど夢のカードが実現しないままとなっている。しかし、デラ・ホーヤ氏が半年余りに及ぶアルコールや薬物依存のリハビリから戻ったあたりから状況が微妙に変化してきたと伝えられる。今回もデラ・ホーヤ氏から接近を図ってきたようで、同氏は「(両社が組めば)何でも可能」と話している。アラム氏も「私たちは理性的に話し合いをすることができる。ある点では意見の食い違いもあるだろうが、話し合いで解決できることもある。近いうちに大事な話し合いをしたいと思っている」とLAタイムズに話している。とりあえず両社間でテーマに上がっているのは、パッキャオ対サウル・アルバレス(メキシコ)というカードだという。体重差が大きい組み合わせだが、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。この試合だけでなく、GBPとTR社が手を組むとなると、メイウェザー対パッキャオも実現可能となるだけに、今後の動きに注目したい。