アルバレス自身はフロイド・メイウェザー(米)との対決を熱望しており、まずは5月4日のロバート・ゲレロ(米)戦の結果を待って次戦の候補を絞ることになる。しかし、仮にゲレロ戦をクリアしたとしても、メイウェザーがアルバレスとの対戦をすんなり了承するとは思えない状況になっている。最大のネックは体重といわれる。アルバレスは先日のトラウト戦で前日の計量をパスした後、当日には172ポンド(約78キロ)まで増えていたと伝えられる。普段でも155ポンド(約70キロ)前後のメイウェザーとでは試合時に大きな体重差が生じることになる。このほか細かな契約条件で合意に達するのは難しいといわれている。
　こうしたなか、アルバレスの次戦の有力候補として浮上してきたのがコットである。もともとコットは4月にアルバレスと戦う計画だったが、昨年12月にトラウトに敗れてご破算になった経緯がある。2連敗後の再起戦がアルバレスとの試合になるが、実績も知名度もあるスター選手だけにイベントの成功は十分に見込める。ただし、こちらもコットがニューヨークでの開催を望んでおり、しかも1000万ドル(約10億円)の報酬を要求していると伝えられる。リング外の交渉も熾烈さを増してきている。