[試合結果]2012.12.2
フューリーが20連勝
 WBC世界ヘビー級3位にランクされるタイソン・フューリー(英)は1日(日本時間2日)、英国北アイルランドのベルファーストで元世界ランカーのケビン・ジョンソン(米)と対戦し、大差の12回判定勝ちを収めた。
 大型化が顕著な最近のヘビー級だが、そんななかでも身長206センチ、リーチ216センチ、体重110キロ超のフューリーは超大型選手といえる。この日は世界挑戦経験者のジョンソンを相手に動きながら丹念に左ジャブを突き、着実にポイントを重ねていった。ジョンソンがディフェンシブだったこともあり、さながらフューリーのワンマンショーといった趣だった。採点は119対108が二者、もうひとりも119対110だった。フューリーの失点は7回、ブレーク後の加撃で科された減点によるもの。戦績は、24歳のフューリーが20戦全勝(14KO)、ジョンソンは32戦28勝(13KO)3敗1分。
 WBCのヘビー級王座はビタリ・クリチコ(ウクライナ)が保持しているが、今月中に引退を決める予定と伝えられる。引退の場合は王座が空位になり、1月に行われるクリス・アレオーラ(米)対バーメイン・スティバーン(カナダ)の勝者とフューリーで決定戦を行うプランが浮上している。
 また、フューリー対ジョンソンの前座には元世界王者クリス・ユーバンクの息子クリス・ユーバンク・ジュニア(英)が登場、スーパーミドル級8回戦でブラッドリー・プライス(英)に判定勝ちを収めた。ユーバンクは8戦全勝(3KO)。