○オマール・ナルバエス(亜)
　11回KO
●ジョニー・ガルシア(メキシコ)

　昨年10月、ノニト・ドネア(比/米)との試合では消極的な試合で敗れたナルバエスだが、本来のスーパーフライ級、しかも地元ではやはり強かった。
　ナルバエスの父親が亡くなったため急遽3日延期された試合だが、王者は動じなかった。サウスポーのナルバエスは7回、自分よりも14歳若い23歳のガルシアからダウンを奪い圧倒的優位に立つ。その流れに拍車をかけるように8回、挑戦者は低打で減点を科された。迎えた11回、ナルバエスは立て続けに3度のダウンを奪ってけりをつけた。
　ナルバエスはドネア戦の敗北を挟んで5度目の防衛に成功。戦績を40戦37勝(20KO)1敗2分に伸ばした。11月3日、仙台市のゼビオ・アリーナで五十嵐俊幸(帝拳)に挑戦する弟ネストールの露払いを果たした。敗れたガルシアは21戦16勝(8KO)4敗1分。