[海外ニュース]2017.12.5
12/8 オルティスが急遽参戦
ルイス・オルティス

 元WBA(世界ボクシング協会)ヘビー級暫定王者で現在はWBC(世界ボクシング評議会)3位にランクされるルイス・オルティス(38=キューバ/米)が8日(日本時間9日)、米国フロリダ州マイアミのハイアリアで1年ぶりのリングに上がることになった。相手は身長202センチのダニエル・マーツ(27=米)。オルティスは11月4日にWBC王者デオンタイ・ワイルダー(32=米)に挑戦する予定だったが、9月にドーピング違反が発覚したため出場が認められなかった。

 今回のドーピング違反に関してオルティス側は「血圧を下げる薬に禁止成分が入っていたため」と説明。WBCはこれに理解を示すかたちとなったが、報告義務を怠ったとして2万5000ドル(約280万円の罰金を科し、今後も検査に応じることを条件に活動の制限をしないとした。ただ、WBAでは以前にも暫定世界戦の際にドーピング違反を犯した前科があるだけに、こちらは出場停止処分を科している。こうした事情もありオルティスは昨年12月以来、リングに上がっておらず、これが1年ぶりの実戦となる。29戦27勝(23KO)2無効試合。2年前にジョセフ・パーカー(ニュージーランド/米=現WBO王者)に1回TKO負けを喫するなど打たれ脆い面のあるアルマーツは22戦16勝(13KO)5敗1分。