[海外ニュース]2017.11.25
WBAヘビー級王座決定戦

 三転四転のすえ空位が続いていたWBA(世界ボクシング協会)ヘビー級の王座決定戦が25日(日本時間26日)、ドイツのオバーハウゼンで行われる。2位のアレクサンデル・ウスティノフ(40=ベラルーシ/露)と4位のマヌエル・チャー(33=レバノン/独)が争うもので、勝者は昨年7月にルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)が剥奪されて以来、16ヵ月ぶりにWBA王座保持者となる。

 WBAのヘビー級王座は昨年3月、チャガエフに勝ったルーカス・ブラウンがオーストラリアに持ち帰ったが、のちにドーピング違反が発覚したため剥奪され、チャガエフに王座が返還された。しかし、そのチャガエフは指名防衛戦に応じる意思を示さなかったため、WBAはこれを剥奪。以後、出場停止処分の解けたブラウンやシャノン・ブリッグス(米)、フレス・オケンド(プエルトリコ)らが決定戦を行うプランが出て具体化したこともあったが、ブラウンやブリッグスにさらなるドーピング違反が発覚し、試合は実現に至らなかった。今回のウスティノフ対チャーも最初は決定戦への出場権を巡る試合とされていたが、WBAはこれを王座決定戦に認定した。身長202センチのウスティノフは35戦34勝(25KO)1敗、昨年9月以来の試合となるチャーは34戦30勝(17KO)4敗。オッズは13対8でウスティノフ有利と出ている。