[試合結果]2017.9.10
ウシクvsフック

 WBO(世界ボクシング機構)クルーザー級タイトルマッチ、王者オレクサンデル・ウシク(30=ウクライナ)対2代前の王者で現在は9位にランクされるマルコ・フック(32=セルビア/独)の12回戦は9日(日本時間10日)、ドイツのベルリンで行われた。賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の準々決勝でもあるこの試合、ウシクは3度目の防衛を果たすことができたのか。

〇オレクサンデル・ウシク(ウクライナ)
 10回2分18秒TKO
×マルコ・フック(セルビア/独)

 サウスポーのウシクが足をつかいながら右ジャブを繰り出し、フックがガードを高くして防戦するというパターンで試合は進んでいった。ウシクは自分の距離を保ちながら折々で左ストレートもヒット、さらにボディにもパンチを打ち込んで毎回のようにポイントを奪っていった。一方的になった試合は10回に結末を迎える。手が出なくなり防戦一方になったフックをレフェリーが救ったのだ。1年前に獲得した王座の3度目の防衛を果たしたウシクは13戦全勝(11KO)。今月30日に行われるマイリス・ブリエディス(ラトビア)対マイク・ペレス(キューバ/アイルランド)の勝者とWBSSの準決勝で対戦することになっている。返り咲きを阻まれたフックは46戦40勝(27KO)5敗1分。