[海外ニュース]2017.2.22
暫定決定戦前のフックに新トレーナー

 元WBO(世界ボクシング機構)クルーザー級王者で、4月1日にマイリス・ブリエディス(32=ラトビア)とのWBC(世界ボクシング評議会)同級暫定王座決定戦に臨むマルコ・フック(32=セルビア/独)が、4度の世界挑戦経験を持つオクタイ・ウルカル・トレーナー(47=ドイツ)とコンビを組んだ。大舞台まで40日ほどだが、これが吉と出るのか凶と出るのか。なお、フック対ブリエディスはドイツのドルトムントで行われる。

 WBCのクルーザー級王座にはトニー・ベリュー(英)が君臨しているが、3月4日にヘビー級世界ランカーのデビッド・ヘイ(英)と対戦するため防衛戦ができない状態にある。そのために暫定王座が設けられるもので、かつてWBO王座を13度防衛した実績を持つフックにとっては返り咲きのチャンスとなる。ウルカル氏は96年アトランタ五輪ライトウェルター級で銀メダルを獲得後にプロ転向を果たし、07年に引退するまで42戦38勝(12KO)4敗の戦績を残した。この4敗はすべて世界挑戦試合で喫したものだった。ウルカル氏とフックは同じウルリ・ウェグナー・トレーナーの門下生で、ふたりは一緒にトレーニングしたこともあるという。