[試合結果]2017.1.15
ジャックvsデゲール 統一戦
ダウン応酬の末に勝ったのは?
 スーパーミドル級王座統一戦、WBC(世界ボクシング評議会)王者バドゥ・ジャック(33=スウェーデン/米)対IBF(国際ボクシング連盟)王者ジェームス・デゲール(30=英)の12回戦は14日(日本時間15日)、米国ニューヨークのバークレイズ・センターで行われた。ともに2度防衛している王者同士の一戦は序盤から波乱含みの展開となった。はたしてどちらに凱歌が挙がったのか。
まさに痛み分け
△バドゥ・ジャック(スウェーデン/米)
 12回引き分け(1対0)
△ジェームス・デゲール(英)
 変則サウスポーのデゲールが忙しく動き、初回終盤には左をヒットして先制のダウンを奪う。ほとんどダメージのないフラッシュ・ノックダウンだったが、これでIBF王者が優位に立ったのは間違いない。
 2回からジャックは相手の動きを止めようとボディを狙って攻撃を仕掛け、これがのちに効果を表すことになる。見応えのある競ったラウンドが続くなか、6回終盤にジャックがチャンスをつかみ、7回にもライバル王者の膝を揺らした。
 8回もジャックの攻勢が勝り、デゲールはマウスピースを吐き出すなど苦しい場面が続いた。終盤、デゲールも必死に反撃して序盤の貯金を守ろうとしたが、最終回、今度はジャックのコンビネーションを浴びたデゲールがダウン。このままフィニッシュに至るのかと思われたが、デゲールはなんとか試合終了のゴングに逃げ込んだ。採点はひとりが114対112でデゲールを支持したが、残る二者は113対113のイーブンだった。
試合後にフロイド・メイウェザーが登場
 この結果、試合前と変わらずジャックがWBC王座を、デゲールがIBF王座を保持することになった。V2戦に続いて引き分け防衛のジャックは24戦20勝(12KO)1敗3分。WBCからは1位のカルム・スミス(英)との指名防衛戦を義務づけられている。世界戦4試合連続で判定勝負となったデゲールは25戦23勝(14KO)1敗1分。