フューリーは前WBA、WBO王者タイソン・フューリー(英)の従兄弟で、13年3月のプロデビューから20戦全勝(10KO)をマークしている。身長198センチ、体重104キロ前後と前王者よりも体は小さいが、今年4月にはWBOインターコンチネンタル王座を獲得するなど着実に成長している。12月10日にV2戦を行うIBF王者アンソニー・ジョシュア(英)からも対戦の逆オファーがあったというが「提示された報酬が少なかったので断った」という。フューリー陣営は来年3月上旬にワイルダーへの挑戦を希望しており、交渉が進められているようだ。今年1月、ワイルダーのV3戦を米国ニューヨークで観戦しているフューリーは「ワイルダーに勝つ自信はある。彼のパンチは振りが大きく、アゴに課題を抱えている。それに対して私は耐久力にも優れている」と話している。ワイルダーは7月のV4戦で右拳と右上腕二頭筋を負傷したため、年内は休養に務めている。