[試合結果]2016.10.16
ベリューvsフローレス
 WBC世界クルーザー級タイトルマッチ、王者トニー・ベリュー(33=英)対挑戦者同級14位BJフローレス(37=米)の12回戦は15日(日本時間16日)、英国リバプールのエコー・アリーナで行われた。試合前から激しい舌戦を展開してきた両者だが、はたしてどんなかたちで決着がついたのか。
○トニー・ベリュー(英)
 3回2分11秒KO
×BJフローレス(米)

 初回は両者とも比較的慎重なスタートをきったが、2回に入ると試合は大きく動いた。馬力で勝るベリューが立て続けに3度のダウンを奪ったのだ。これで勝負は決したも同然だったが、フローレスは辛うじて2回を乗り切り、3回開始のゴングを聞いた。しかし、3回にもベリューはダウンを追加。フローレスはこれも立ち上がったが、レフェリーがワンサイドの試合を止めた。5月に手に入れた王座の初防衛を果たしたベリューは試合後、リングサイドの元世界クルーザー級、ヘビー級王者デビッド・ヘイ(英)に対戦を呼び掛けた。31戦28勝(18KO)2敗1分。キャリア初のKO負けを喫したフローレスは36戦32勝(20KO)3敗1分。
 前座ではライト級の英国新旧対決が行われ、12年ロンドン五輪バンタム級覇者でもあるルーク・キャンベルが前WBA世界ライト級暫定王者デリー・マシューズに4回KO勝ちを収めた。サウスポーのキャンベルは3回にボディブローでダウンを奪い、続く4回にもボディブローで2度のダウンを追加、前暫定王者を一蹴した。キャンベルは16戦15勝(12KO)1敗、マシューズは51戦38勝(20KO)11敗2分。 同じくアンダーカードに出場したWBC世界クルーザー級1位マイリス・ブリエディス(ラトビア)は、サイモン・バリリー(英)に3回TKO勝ちを収めた。ボディブローでけりをつけたブリエディスは21戦全勝(17KO)、バリリーは10戦9勝1敗。