[試合結果]2016.7.17
カロリスvsツェーゲ@ドイツ
 WBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ、王者ジョバンニ・デ・カロリス(31=イタリア)対同級13位の挑戦者タイロン・ツェーゲ(24=独)の12回戦は16日(日本時間17日)、ドイツのベルリンで行われた。
△ジョバンニ・デ・カロリス(イタリア)
 12回引き分け
△タイロン・ツェーゲ(独)

 地元のツェーゲが有利とみられたカードだが、その挑戦者が初回に鼻血を流すなど早々から不穏なムードが漂った。3戦連続でドイツのリングに上がったカロリスも攻めきれず、ジャッジはポイントの振り分けに悩まされることになった。10回、ツェーゲが左肩を痛めた素振りをみせ、それに乗じて11回、12回とカロリスが攻勢に出たが、はっきりと抜け出すまでには至らなかった。採点は115対114でひとりがツェーゲを支持したが、残る二者が114対114、115対115としたためドローになった。辛うじて初防衛を果たしたカロリスは31戦24勝(12KO)6敗1分、ツェーゲは19戦18勝(10KO)1分。
 同じリングでは前WBO世界スーパーミドル級王者アルツール・アブラハム(アルメニア/独)が、WBO同級15位のティム・ロビン・リハグ(ノルウェー)に8回TKO勝ちを収め、4月に王座を失ってからの再起を果たした。アブラハムは5回と7回にチャンスをつかんだあと8回にダウンを奪い、再開後に連打でストップに持ち込んだ。