両者は昨年11月28日、ドイツのデュッセルドルフで対戦し、フューリーがクリチコのV19を阻止してWBAスーパー王座、IBF王座、そしてWBO王座を獲得した。翌月、フューリーはIBF王座を剥奪されたが、いまも2冠を保持している。再戦契約に従って挙行されるリマッチはマンチェスター・アリーナが舞台となる。地元で初防衛戦を迎えるフューリーは「私はクリチコを叩きのめした唯一の男で、世界最高の男だ。ほかにも王者を名乗る者がいるが、みんな偽物だ。クリチコを退けたら、みんなやっつけてやるよ」と相変わらず威勢がいい。これに対し3月25日に40歳になったクリチコは「世界中の人が今回のメガファイトを見ることになるだろう。フューリーに勝って世界王座を取り戻すよ」と静かに闘志を燃やしている。戦績はフューリーが25戦全勝(18KO)、クリチコが68戦64勝(53KO)4敗。オッズはイーブンと出ている。