[海外ニュース]2016.3.23
指名挑戦権狙うウォード
 元WBA、WBC世界スーパーミドル級王者のアンドレ・ウォード(32=米)は26日(日本時間27日)、地元の米国カリフォルニア州オークランドでIBF世界ライトヘビー級1位のサリバン・バレラ(34=キューバ/米)と拳を交える。勝者が秋にセルゲイ・コバレフ(32=露/米)に挑戦する権利を得る重要な一戦を前に、ウォードは報道陣に練習を公開した際、「以前よりも食べることができて幸せだよ」と話し自信をみせた。
 ウォードはスーパーミドル級で無敵を誇ったが、12年以降は肩や膝の故障に悩まされ、またプロモーターとの確執もあって2年近いブランクをつくるなど活動が不活発だった。新興のロック・ネイション。スポーツと契約して昨年6月に戦線復帰を果たしたが、11月の第2戦は直前になってキャンセルしていた。これが9ヵ月ぶりのリングなるウォードは、「私の脳と体は、この2年(の休養)に感謝している。これからは175ポンド(約79.3キロ=ライトヘビー級)で戦うよ。以前よりも食べられるので幸せだよ」と話した。28戦全勝(15KO)。
 これに対し昨年12月のカロ・ムラト(アルメニア/独)戦で5回KO勝ちを収めIBFの指名挑戦権を獲得しているバレラは、大きなリスクを冒しながらハイリターンを狙ってウォードと対戦する。「ウォードは知名度も高く、しかも彼の地元での試合なので私はKOしなければならないだろう。この戦いを勝ち抜く覚悟だ」と、こちらも自信をのぞかせた。17戦全勝(12KO)。オッズは19対3でウォード有利と出ている。当日はコバレフがリングサイドで観戦を予定している。