[海外ニュース]2016.1.22
ワイルダーに交渉指令
デオンタイ・ワイルダー
 このほどWBCは同団体のヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(30=米)と、元WBA王者で現WBC1位の指名挑戦者アレクサンデル・ポベトキン(36=露)に対し、対戦に向けた具体的な交渉をまとめるよう指令を出した。
 ワイルダーは昨年1月に王座を獲得したが、6月の初防衛戦後からWBCはポベトキンとの対戦を義務づけてきた。しかし、両者のタイミングが合わなかったこともあり、やむなく3度目の防衛まで認可する状態になっていた。そんななか20日、マウリシオ・スライマンWBC会長はワイルダー側のルー・ディベラ・プロモーターとポベトキン側のアンドレイ・リャビンスキー・プロモーターに対戦交渉をするようメールで通達。交渉が不調に終わった場合は2月26日にメキシコシティのWBC本部で興行権入札を行うとした。
 すでに両陣営は対戦に向けた具体的な交渉に入っていると伝えられ、ポベトキン側は条件しだいで米国内での試合に前向きだと伝えられる。その場合、5月から7月の間にニューヨークのバークレイズ・センターでの開催が有力とみられている。ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)がタイソン・フューリー(英)に敗れたことで大混戦状態に陥ったヘビー級トップ戦線。米国の柱ともいえるワイルダーの今後に要注目だ。