[海外ニュース]2016.1.18
H級2王者がコメント
 16日、米国ニューヨークのバークレイズ・センターで行われたWBCとIBFの世界ヘビー級タイトルマッチの勝者が、試合後に会見に臨んだ。
 既報のとおりWBCのタイトルマッチではデオンタイ・ワイルダー(米)がアルツール・スピルカ(ポーランド)を9回に右一発でKO、病院送りにした。戦績を36戦全勝(35KO)に伸ばしたワイルダーは「勝つことは分かっていたし、壮絶な結末になるだろうと思った。私の右手はモンスターだよ。ときどき自分でも恐ろしくなるほどさ」と吠えた。試合後のリングにはWBA、WBO王者タイソン・フューリー(英)が乱入して「俺はいつ、どこででもお前と戦うぞ」と宣戦布告したが、フューリー自身はウラジミール・クリチコ(ウクライナ)との再戦が夏に予定されており、ワイルダーとの統一戦は早くても秋以降となる。ワイルダー自身もアレクサンデル・ポベトキン(露)との指名試合が4月か5月に計画されており、これをクリアする必要がある。ポベトキン戦は両陣営で綱引きが続いているが、「ロシアは寒いので行きたくない。米国内で戦いたい」と希望を口にしている。
 アルツール・グラツコフ(ウクライナ/米)の右ひざ負傷でIBF王座が転がり込んだチャールズ・マーティン(米)は、「11週間にわたるハードなトレーニング・キャンプが功を奏した。私は我慢強いファイターなので、12ラウンドを戦っても勝てると思った」と話した。24戦23勝(21KO)1分。試合後、WBC14位にランクされるディレック・チゾラ(ジンバブウェ/英)が宣戦布告してきたが、マーティンは「考えてみるよ」と返すに留まった。