[海外ニュース]2015.9.1
11月の復帰を望むリゴ
ギレルモ・リゴンドウ
 昨年の大晦日に大阪で天笠尚(29=山上)を11回終了TKOで退けて8度目の防衛を果たしたWBA、WBO世界スーパーバンタム級王者ギジェルモ・リゴンドー(34=キューバ/米)は、その後、9ヵ月も実戦から遠ざかっている。ビジネス上の確執が原因といわれるが、リゴンドー自身は11月の復帰を望んでいる。
ギレルモ・リゴンドウ
 もともと年間2試合のゆっくりしたペースで防衛をこなしてきたリゴンドーだが、9月30日で35歳になることを考えると悠長に構えているわけにもいくまい。リゴンドー自身は11月にもV9戦を望んでいるが、はたして希望どおりにいくかどうか。リゴンドーはゲイリー・ハイド・マネージャー、カリブ・プロモーションズと契約を交わしているが、この三者の関係がしっくりいっていないようだ。 ハイド氏は「来年1月まで契約が残っている」というが、リゴンドーの弁護士は「9月で終了」と主張するなど見解が異なっている。こうした一方、テレビ関係者や多くのファンから「スキルは認めるものの試合は退屈でスリルに欠ける」というレッテルを貼られていることも試合枯れの一因といえる。WBO世界フェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との五輪連覇同士の対決が期待されてはいるが、実現までに乗り越えなければならない課題は山積されているといえそうだ。