サウアランド・イベントと契約しているアブラハムと、そのライバルだったウニベルスム・ボックス・プロモーション傘下だったシュトルムはミドル級時代から意識し合う仲だったが、対抗勢力ということもあって直接対決は実現しなかった。しかし、4年ほど前にシュトルムが独立してセルフ・マネージメントをするようになったことで状況は好転。加えてシュトルムがこの7戦で2勝3敗1敗1無効試合と武運から見放されていることも両者の対決を促す一因になっている。また、アブラハムは7月に長年のライバルだったロバート・スティーグリッツ(露/独)に6回TKO勝ちで決着をつけており、指名防衛戦をクリアしたタイミングもプラスに作用しているようだ。やや旬を過ぎた印象は拭えないが、実績も知名度も十分な両雄によるドイツ・ダービー。今後の交渉の進捗に要注目だ。