[海外ニュース]2015.8.24
バレラがLH級暫定王者に
 WBA世界ライトヘビー級暫定王座決定戦、同級5位のスタニスラフ・カシュタノフ(31=ウクライナ/露)対6位のフェリックス・バレラ(27=ドミニカ共和国)の12回戦は23日(日本時間24日)、ウクライナとロシアが係争中の地、クリミア半島のヤルタで行われ、バレラが2対1の判定勝ちを収めた。
 これが国外初の試合となったバレラが先行し、カシュタノフが追う展開となったが、終盤に入ってペースの落ちたカスタノフをバレラが突き放して勝利をもぎ取った。採点は115対113、116対112でジャッジ二者がバレラを支持、もうひとりは逆に117対111の大差でカシュタノフのリードとつけていた。新暫定王者バレラは13戦目でこれが初めての判定勝負だった(13勝12KO)。敗れたカシュタノフは35戦33勝(19KO)2敗。11年8月、カロリー・バルザイ(ハンガリー)とのWBAスーパーミドル級王座決定戦に次ぐ4年ぶり2度目の世界戦だったが、またも実らなかった。なお、WBAのライトヘビー級はスーパー王者としてセルゲイ・コバレフ(露/米)、レギュラー王者としてユルゲン・ブレーマー(独)がいる。
 この日は前WBA世界ミドル級暫定王者ドミトリー・チュディノフ(露)も出場、ジアルド・アジェトビッチ(セルビア)に8回判定勝ちを収めた。今年2月、クリス・ユーバンク・ジュニア(英)に12回TKO負けを喫して王座を失ったチュディノフは、ちょうど半年ぶりの再起戦を飾った。18戦15勝(9KO)1敗2分。アジェトビッチは40戦26勝(12KO)13敗1分。また、昨年12月にアドニス・スティーブンソン(ハイチ/カナダ)の持つWBC世界ライトヘビー級王座に挑んで5回KO負けを喫したドミトリー・スコーツキー(露)も出場したが、ディルムロド・サティバルディエフ(キルギスタン/露)に2対1の12回判定負けを喫した。ジャッジ二者から116対112、120対108で支持されWBAコンチネンタル・スーパーミドル級王座を獲得したサティバルディエフは10戦9勝(2KO)1敗。ひとりのジャッジから115対113で支持を受けたものの世界戦に続き連敗となったスコーツキーは26戦22勝(16KO)4敗。