[海外ニュース]2015.5.23
ポベトキンが91秒TKO
アレクサンデル・ポベトキン
 WBC世界ヘビー級挑戦者決定戦、1位のアレクサンデル・ポベトキン(35=露)対2位のマイク・ペレス(29=キューバ/アイルランド) の12回戦は22日(日本時間23日)、ロシアの首都モスクワで行われ、ポベトキンが初回1分31秒TKO勝ちを収めた。
アレクサンデル・ポベトキン
 ともに偵察ぎみのスタートを切ったが、ポベトキンは1分が経過しようかという時点で右をサウスポーのペレスのテンプル付近にヒットしてダウンを奪う。なんとか立ち上がったペレスだが、足元が定まらない。それでもレフェリーは試合を続行したが、すぐにポベトキンはペレスを捕え、再び右をヒット。ロープ伝いに倒れ込むペレスを見たレフェリーは、今度はノーカウントで試合を止めた。6月13日に米国アラバマ州バーミンガムで行われるデオンタイ・ワイルダー(米)対エリック・モリナ(米)の勝者に対する指名挑戦権を獲得したポベトキンは30戦29勝(21KO)1敗。昨年7月のブライアント・ジェニングス(米)に続いて挑戦者決定戦で敗れたペレスは24戦21勝(13KO)2敗1分。  この日はWBC世界クルーザー級タイトルマッチも行われ、王者グリゴリー・ドローズド(露)がルーカス・ジャニック(ポーランド)に9回50秒TKO勝ちを収め、初防衛を果たしている。7回にダウンを奪ったすえ一方的な勝利を飾ったドローズドは41戦40勝(27KO)1敗。試合まで2週間を切った時点で病気欠場の前王者クリストフ・ウロダルチク(ポーランド)の代理で挑戦が決まったジャニックは31戦28勝(15KO)3敗。また、世界挑戦の経験を持つ者同士のヘビー級サバイバルマッチは、マヌエル・チャー(レバノン/独)がアレックス・リーパイ(サモア/豪)に10回判定勝ちを収めている。