[動画・公開練習]2013.11.5
ゲバラ「クレバーに戦う」
ゲバラは終始微笑みを絶やさず
11月10日に東京・両国国技館で山中慎介(31=帝拳)の持つWBC世界バンタム級王座に挑むアルベルト・ゲバラ(23=メキシコ)が5日、都内の帝拳ジムで練習を報道陣に公開した。
会見の模様
4日に来日したゲバラは移動の疲れもみせず、トレーナーのマルコス&ラダメスのエルナンデス親子と一緒に会見に臨んだ。9歳でボクシングを始めたゲバラはアマチュアで約80戦を経験(約70勝)後、プロデビュー。ここまで19戦18勝(6KO)1敗の戦績を残している。ボクシングを離れると学生の身分でもある。弁護士の資格を得る寸前で「半年以内には弁護士資格が手に入るはず」と彫りの深い顔を綻ばす。左耳にはピアスをはめるなど、メトロ(スペイン語でイケメンのこと)らしさをのぞかせる。
公開練習はシャドーとバック打ちのみ
山中に関しては映像で十分に研究してきたという。「パワフルで素晴らしい選手だと思う」と印象を話し、「クレバーに戦いたい。でも、自分にも右にパワーがあるので、必要があれば足を止めて打ち合う」と強気な一面もみせた。サウスポーとはプロで3度戦った経験があり、「KO勝ちと3-0の判定勝ち」という結果を残しており、自信を持っているのだという。山中に対して恐怖感がないかと聞かれると表情を引き締めた。「ノー、ノー、ノー、そのために練習してきたんだから」と、怖さはまったくないと明言した。試合展開については「先に手を出してイニシアティブ(主導権)を奪い、インテリジェントに戦う」と策の一端を披露した。
もうすぐ弁護士にもなる
すでにメキシコでサウスポーを中心に約80ラウンドのスパーリングをこなし、この日も午前中にロードワークなどフィジカルなトレーニングを済ませてきたため、公開練習ではサンドバッグ打ちとシャドーボクシングを計20分ほど行っただけで切り上げた。練習をみた大和心トレーナーは「構えると下(ボディ)が空くので、そのあたりが狙い目かも。でも、狙いすぎて空回りしないように気をつけたい」と手綱を引き締めていた。両国決戦まで、あと5日――。
インテリゲバラに要注意