亀田トレイン復活

　会見の席で、23日に防衛戦に挑むWBA世界バンタム級王者の興毅が「和毅の世界初挑戦の日に亀田トレインが復活します」と発表した。亀田トレインは亀田三兄弟と三兄弟の父・史郎氏がそろって入場することをを意味している。
　現在、亀田史郎氏は2007年10月11日に行われたWBC世界フライ級タイトル戦「内藤大助氏(当時王者)対亀田大毅」の後に不適切な言動があったことを理由にJBC(日本ボクシングコミッション)より、オフィシャルライセンスを剥奪されているため、国内での試合ではセコンドにつくことができなかった。しかし、和毅の世界戦はフィリピンのセブ島で行われるため、6年ぶりの亀田トレイン復活となる。これまでも史郎氏は、メキシコで行われる和毅の試合ではセコンドを務めることがあったが、三兄弟がそろうことはなかったという。

　「亀田トレインは家族の絆の証し。まずは自分が勝って、和毅につなげたい」と笑顔を見せた興毅は、調整も順調な様子で、体重もリミットまで400から500グラムだと明かした。

　「自分が先頭になるのは初めて」と話す和毅は「親父がセコンドにつくのは心強い。キッチリ勝って大ちゃん(大毅)につなげたい」と世界初挑戦を前に落ち着いた様子で現在の心境を語った。亀田家夏のボクシング祭りで真打を務める次男の大毅は「(亀田トレインが出来なくなったのは)俺の試合からですからね」と当時を振り返り、亀田トレインの復活に感慨深い様子で「世界初の三兄弟同時世界チャンピオンになります」と世界初の偉業達成を誓った。