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[試合後談話]2024.9.20

東日本新人王戦! 決勝進出者が決定!

KO決着!
 東日本新人王トーナメント準決勝が20日、後楽園ホールで行われ、決勝進出者が決定した。東日本新人王決勝戦は11月3日(日)、西軍代表との全日本新人王決定戦は12月21日(土)に同会場で行われる。

 ウェルター級4回戦では、金子佳樹(26=金子)と笠松紘太朗(20=北澤)が激突した。
金子佳樹(金子)がKO勝ち!
 ジャブの差し合いからスタート。金子が左フックでグラつかせると、右フックを叩きつけてダウンシーンを演出。2回、金子は左ボディからコーナーに詰めて、連打で攻勢。攻撃の手を緩めず押し込むと、左フックで倒してフィニッシュした。
チームの勝利
 見事なKO勝ちを飾った金子は、「前回の試合よりコンパクトに打てたと思う。丁寧に組み立てることを心掛けて、セコンドから言われたことを確実にやった。効かせたら仕留めにいくつもりだった」と、自身のパフォーマンスに及第点を与えた。

「丁寧に戦えた」

 父・金子賢司マネージャー(写真:右)は、「言った通りに戦えていた。2ラウンドにボディ攻撃を織り交ぜたが、あれが効果的だった。試合前にはビビッていたが、そのくらいの方が丁寧にやるので、良いのではないか」と、納得の表情を浮かべた。
祖父が獲った全日本新人王まであと2つ!
 決勝戦では、前日に勝ち上がった福永啄巳(24=青木)と対戦する。福永とは今年3月に拳を交えており、初回KO勝ちしている。金子は「以前戦った時より、(福永選手は)上手くなっているので気を引き締めていきたい。これまで以上に丁寧に戦う」と語った。

 祖父で戦後初の東洋(現東洋太平洋)王者となった、初代金子ジム会長の金子繁治さんは全日本新人王に輝いている。「勝ててホッとしているが、次の試合を勝たないと意味がない」。金子は気を緩めることなく、次戦に目を向けた。
左:吉野健二(角海老宝石)が激戦を制した
 ミドル級4回戦では、吉野健二(23=角海老宝石)と伊吹遼平(28=三迫)が激突。今年2月以来の再戦(吉野が4回TKO勝ち)は、初回から肉弾戦を展開する中、吉野が右アッパーから左フックにつなげて先制。伊吹も右フックをねじ込み意地を見せた。3~4回は死力を尽くした渾身の打ち合いで会場を盛り上げた。ジャッジ2者の支持を得た吉野に軍配が上がった。
「3度目の正直で新人王で獲る!」
 激戦を制した吉野は、「伊吹選手は、前回より強かったが、気持ちと練習でやってきたことが少しだけ出せたのが勝因」と、まずは安堵の表情を浮かべた。

 吉野は2020年と2021年に新人王戦に出場しており、今回が3度目だ。「新人王に出られるのは、これが最後なので勝てて良かった。同じ時期に出ていた可兒選手(可兒栄樹=T&T)は、今ではタイトルマッチをしている。自分も追いつけるように次も勝つ」と拳を握りしめた。