平岡アンディが見据えるのは世界。
スーパーライト級のWBOアジアパシフィック(WBO-AP)と日本の2冠王者である、平岡アンディ(26=大橋)が6日、練習を公開した。平岡は、9月13日(火)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル92」のメインイベントで、WBO-AP4位のアルビン・ラガンベイ(27=比)を挑戦者に迎えて、WBO-APタイトルの防衛戦に臨む。
世界が視野に入ってきた平岡の世界ランキングは、WBC19位、IBF9位、WBO13位。
練習前の取材で平岡は「調子良く、順調に減量ができている。世界戦を見据えて、時間をかけて体重を落として、パワーレスにならないようにしている。しっかり勝って、世界戦に繋げるように、いい見せ場を作れたらいい」と今回の調整は、通常よりも慎重に期間を長くして行なってきた。
対戦相手のアルビンに関しては「サウスポーで、ストレートが強い印象。相打ちを狙ってくる部分もあると思うので、自分としてもミスがないようにしたい」と対策にも自信を示した。
挑戦者のラガンベイは、これまでに3度日本で試合をしている。ダブルノックダウンと聞いてピンと来た人は、かなりのボクシング通。2018年4月に来日して、当時、WBO-APウェルター級王座に就いていた小原佳太(35=三迫)に挑んで、ダブルノックダウンの末、立ち上がって王座奪取に成功した。ただ、4ヶ月後のダイレクトリマッチで、小原が雪辱を果たしている。
今回のトレーニングで強化したのは、オフェンス面。「いろんなスタイルやパターンで、スパーリングをやっている。引き出しを増やしている」と、多彩な攻撃を披露してくれそうだ。「中盤までには仕留めたい」と言い切った。
ラスベガスの舞台も踏んだ平岡は「そろそろ、海外でやりたい。ベガスでやりたい。今回は、(そこに)繋げる意味でも内容が大事」と目を輝かせた。父でトレーナーのジャスティスト氏からは「自分の持ってるものを、自信を持って、しっかりリングで出せ」と鼓舞されている。