ボクシングモバイルニュース
[前日計量]2022.6.22

バンタム級が動く!

日本バンタム級王座戦
 日本バンタム級タイトルマッチの前日計量が22日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者の澤田京介(34=JBSPORTS)と同級1位の堤聖也(26=角海老宝石)が計量会場に姿を現した。

 試合は、明日(23日)に後楽園ホールで開催される「DANGAN251」のメインイベントとして行われ、動画配信サービス「BOXING RAISE」で第一試合からライブ配信される。
「王者としての実力を見せる」
 今年2月の王座決定戦で戴冠した澤田は、これが初防衛戦となる。バンタム級リミットちょうどの53.5㎏でパスすると、「プロキャリアは少ないが、実力者と引き分けている強い選手」と挑戦者を警戒。その上で「いろいろなことをしてくると思うが、自分のボクシングを貫く。ベルトを渡すつもりはない」と必勝を誓った。
「バンタム級を引っ張っていく」
 6月7日(火)に行われた井上尚弥(29=大橋)対ノニト・ドネア(39=比/米)の試合をAmazonPrimeVideoで視聴した澤田は「あんなに早く倒すとは思わなかった。同じ階級として刺激を受けた」と感想を語ったが、「憧れで終わってはいけない。少しでも近づけるように頑張っていく」と日本チャンピオンとしての自覚を示した。
「ベルトを奪う」
 8戦目でタイトル初挑戦の堤は、100gアンダーの53.4㎏で秤を降りた。計量後の写真撮影で「明日、これが俺のものになるのか」と澤田が持っているベルトを睨みつけるように見た。

 澤田の試合は会場で観戦しイメージはできている。「パンチにキレがあり、最近は序盤にダウンを奪って決定力が上がってきた。15連勝中で何年も負けていなくて勝負強い」とチャンピオンを分析した。
仕上がりに自信を見せた
前OPBF東洋太平洋バンタム級王者の中嶋一輝(大橋)、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(志成)と引き分けて評価を上げてきたが、明日は勝利しか見ていない。「引き分けなら負ける方がマシ。不完全燃焼では終わらせない。澤田選手が勝つなら見事というしかない。それくらい仕上がった」と完全決着を約束した。

「明日、日本一になる」

 「ベルトに対する思いは誰よりも強い」。熊本県でボクシングを始めて、キッズ時代を含めてこれまで一度も日本一になったことがないという堤。「伝統の日本バンタム級チャンピオンになる」と力強く宣言した。
セミファイナルも注目!
 セミファイナルでは、元日本・OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(34=FLARE山上)と日本同級9位の水谷直人(33=KG大和)が、スーパーバンタム級8回戦で対戦する。

 両者ともスーパーバンタム級リミットを100g下回る55.2kgでクリアした。和氣は、昨年11月に井上拓真(大橋)とのWBOアジアパシフィック同級王座決定戦以来の再起戦、連勝中の水谷は上位進出を目指す。