力石政法と渡邉卓也が静かな闘志を燃やした。
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦の前日計量が14日、墨田区内のホテルで行われた。DANGAN250回記念大会で対戦するOPBFランキング6位の力石政法(27=緑)と同3位の渡邉卓也(33=DANGAN AOKI)が計量会場に登場した。
試合はABEMA格闘技チャンネルで、ライブ配信される。
WBCユース王者やWBO-AP王者を歴任してき渡邉だが、「挑戦者らしく戦いたい」とキッパリ。落ち着いた様子で、計量後に取材に応じると「節目の50戦目でタイトル挑戦できるので、勝って締めたい。明日は、DANGAN250回大会だし、数字の語呂合わせも好き。縁起がいいし、気持ちが昂る」と、熱い気持ちを素直に表した。
節目の50戦目!挑戦者らしく戦いたい!
計量会場で顔を合わせた力石に関して、「もう少し大きいと思ったが、同じくらいかな。いい仕上がりだったんじゃないかな」と印象を語った。サウスポーとの対戦が続くことには、「サウスポーと練習を続けられたのはプラス」とした上で、「12ラウンド戦う準備をしてきた。1ラウンド1ラウンドしっかり出し切るように戦う」と静かに抱負を語った。
今回はいつもより早めに減量を開始したという力石は「減量のスタートは70kgから。いつもより多く落とした。体が大きくなってるが、脂肪だけ落として、いい減量ができた。今回は塩抜きと水抜きで5kg落とした。普段は4kgなので、怖かったので、2日前にリミットにして、体重を戻して、ギリギリまで普通に動いた」と減量が上手く進んだことを伝えた。
タイトルよりも渡邉卓也に勝つことに価値がある!
明日の試合に関しては「タイトルには強いこだわりはない。相手が国内トップの選手なんで、完全に倒して、圧倒できれば世界が見える」と、世界を意識しつつも、激戦階級とあって、日本人選手が海外で試合をするチャンスが限られることにも言及。その上で、「決定戦なんで、タイトルに価値はない。特筆したものはないけど、実績がある渡邉選手に勝つことの方が価値がある。圧倒して勝ちます」と、キャリアも豊富な33歳の実力者との対戦に神経を尖らせた。明日の試合に集中するとしながらも、今後のことに話が及ぶと、「タイトルを取った後、指名戦を1試合して、木村吉光(志成)か坂晃典(仲里)とやりたい」と心の内を明かした。