[ニュース]2011.8.27
デラモラが公開練習
硬い表情のデラモラ
今月31日に日本武道館でWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(亀田)に挑む、WBA同級7位デビッド・デラモラ(メキシコ)の公開練習が27日、都内のジムで行われた。
初来日の為か、少し緊張した面持ちで姿を現したデラモラは、ストレッチ・シャドーで身体を温めたあと、報道陣にミット打ちを披露した。
初来日の為か、少し緊張した面持ちで姿を現したデラモラは、ストレッチ・シャドーで身体を温めたあと、報道陣にミット打ちを披露した。
ミット打ち
ショートパンチを中心に、ワンツーからボディ・フックやアッパーと接近戦を想定し、回転はあまり感じられないが、腰の入ったパンチを次々と打ち込んだ。その後もバックやロープで汗を流したデラモラは、徐々に報道陣とも打ち解け、一緒にカメラに納まるなどしていた。
取材陣をパチリ
すっかりリラックスしたデラモラは、会見で「良いプレッシャーを感じている。体重はあと1kgぐらいで問題ない。日本は食べ物が美味しいし、気温も最適」と、コンディションと日本の印象を語った。
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王者に関しては「VTRはあまり見ていないが、勝つために何をすればいいか分かっている。亀田にはチャンスをありがとう。1ラウンドから気をつけてと言いたい。今までで一番難しい試合だが、それだけの練習はしてきた。必ず勝つ。日本のファンには、勝って名前を覚えてもらいたい」と、世界初挑戦も余裕の表情。さらに、サウスポーとの対戦についても「10歳から始めたボクシングは左との経験は少ないが、スパーは十分こなしてきた。どのパンチにも自信がある」とベルト奪取に自信を見せていた。
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大学でマスコミ学を専攻するともいう23歳の挑戦者。学業と両立してのボクシングは06年のプロ転向後、23戦全勝16KOとKO率70%の見事な数字だが、12ラウンドフルに戦った経験は一度だけでスタミナは未知数。さらにサウスポーとの経験も少ないだけに、挑戦者不利の予想は否めない。が、王者に距離を取らせず、手数勝負の接近戦に持ち込めれば、最後まで目が離せない試合になりそうだ。