[現地レポート]2019.6.8
田中恒成フィリピン合宿第2弾
田中恒成(畑中)
WBO世界フライ級王者の田中恒成(畑中)がフィリピン合宿5日目を無事に終えた。中日となったこの日は、マニラに3つあるエロルデジムの1つで唯一空調設備のある環境に移動。フィリピンでは英雄の一人である世界2階級制覇王者のジェリー・ペニャロサ(比)の甥でWBO世界フライ級15位カルロ・ペニャロサ(比)との白熱したスパーリングが行われた。
白熱のスパーリング
フィリピン合宿5日目は、入念なウォーミングアップ後、カルロ・ペニャロサを相手に4ラウンドのスパーリングを披露。地元で王者との手合わせに興奮気味だったサウスポーのペニャロサは、序盤から好戦的にワンツーを狙った。一方、連日の猛暑の中の練習で疲れが残る田中だったが、強烈な右でペニャロサを押し返すと、左ボディで動きを止め、終始攻めの姿勢でスパーリングを終えた。
充実の表情を見せた
田中は「元々、サウスポーに対して苦手意識はない。今回の対戦相手がプロになって5年ぶりくらいのサウスポーでもあるし、試合が早く決まったこともあり、しっかり(サウスポーに)合わせる期間もある。徐々に慣れてきている」と順調な調整をアピールした。「連日の暑さで、疲れはあるが、今日は空調が効いている環境だったし良い練習ができた」と笑顔を見せた。
フィリピン期待のホープ・ペニャロサ
スパーリングパートナーをつとめたペニャロサは、「パンチが速くスピードも今までやってきた中でずば抜けていた。とても良い経験ができてファイトが湧いた。次戦のチャレンジャーの相手も映像で見てきたが、中盤6ラウンドまでチャンピオンがKOするよ」と田中のKO勝ちを予想した。
合宿は12日まで続く