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[公開練習]2017.2.23

左ストレートに磨きをかける山中慎介

力強いパンチをサンドバッグに打ち込む
 12度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級王者の山中慎介(34=帝拳)が23日、都内の所属ジムで報道陣にトレーニングを公開した。山中は3月2日、東京・両国国技館でWBC同級9位のカルロス・カールソン(26=メキシコ)と拳を交える。選択試合となる今回の防衛戦に向けて「コンディションは前戦と変わらず仕上がっている。減量に入っているが心配なくきている。相手の対策も練っているので不安は一切ない」と平常心を強調した。
一戦一戦の積み重ねでここまできた
 公開練習に先立って行われた会見で、カールソンの印象を聞かれた山中は、「一発一発をしっかり振ってくるイメージだが、一番警戒するのは右。勢いがあるので序盤に気を付けたい」と話した。メキシカンとは4戦全勝(4KO)と抜群の相性の山中だが、「相手が何人とかは意識していない。コンディション良く来日してくれたのはありがたい。お互い良い状態で良い試合がしたい」と絶対王者としての貫禄を示すと、「前回以上の戦いを見せたいが、力み過ぎずメリハリのある攻撃で最後は倒したい」とKOを宣言した。
伸びのある左ストレートを見せた
 会見後には同門で2012年全日本スーパーバンタム級新人王の堀池雄大(32)と2ラウンドのスパーリングを披露。1回はジャブで圧力をかけると2分過ぎに左ストレートをヒット。2回にはセコンドの大和心トレーナーの「上下!」の指示が飛ぶなか、顔面とボディに左ストレートを叩き込んでパートナーを後退させた。これまで5~6回ほど練習相手を務めてきたという堀池は「減量中のキツい時期なのにすごい動き。力を入れていないように見えるが、ピンポイントで急所を狙ってくるので気が抜けない。ボディへのパンチも効いたのでガードしていないと追いつかなかった。当日は倒して勝つと思う」と感想を口にした。
気合いのミット打ち
 その後、2ラウンドにわたるミット打ちでも強烈なワンツーを打ち込み好調をアピールした。挑戦者のカールソンも昨日に来日し、7日後に迫ったV12戦は盛り上がりを見せてきた。
決戦は1週間後