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[調印式・前日計量]2016.8.30

河野公平、ヤンチャなパナマ人を一蹴

明日はどっちだ
 明日31日、東京・大田区総合体育館で開催されるWBA世界スーパーフライ級王座統一戦の調印式と前日計量が都内の後楽園ホール展示会場で開かれ、会見で正規王者の河野公平(35=ワタナベ)と暫定王者ルイス・コンセプション(30=パナマ)が意気込みを語った。
ダブル世界戦は当日、午後9時00分からテレビ東京で放送予定。
グローブチェックで心理戦
 調印式後のグローブチェックでは、河野がラッキーカラーとする緑のグローブを選択したのに対し、コンセプションは希望していた白のグローブは「イヤだ」とクレーム。ダブル世界戦で田口良一(ワタナベ)に挑戦する宮崎亮(井岡)が選び残した黒のグローブを使うことで納得したが、河野のグローブもチェックさせろと言いだし、気まぐれな物言いで早くも心理戦を仕掛けてきた。
陽気なコンセプション
 こんなやりとりはパナマではいつものことと、どこ吹く風のコンセプションは、河野と身長で10cm、リーチで11cmの差があることについても「私がこれまで誰と戦ってきたかインターネットで調べてくれ」と強気な発言に終始。当然、元WBA世界フライ級王者エルナン・マルケス(メキシコ)やWBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)といった強豪との対決を指しての言葉で、最後には自信満々の顔で「ブッ倒して勝つ!」と気を吐いた。
河野は泰然と
 一方、過去8度の世界戦を経験し、さらに昨年の亀田興毅戦でこういった挑発にはもう慣れたと話す河野は、コンセプションを「ヤンチャな感じ」と一蹴。序盤から仕掛けてくると予想される相手に対し、「リーチ差を生かす練習を重ねてきた。相手に飲み込まれずにカウンターを合わせたい」と意気込み、4度目の防衛戦に向け死角なしといった自信を示した。
河野、見事な仕上がり
 計量は河野がリミットの52.1kg、コンセプションが100gアンダーとそれぞれ一発でパス。並んでの撮影では、先ほどの挑発が嘘のように陽気なパナマ人へと戻り、河野とカメラに収まった。
笑顔のパナマ人
■計量結果
WBA世界Sフライ級タイトルマッチ
正規王者・河野 公平(ワタナベ)
体重:52.1kg
体温:36.5℃
脈拍:66/min
血圧:113/80mm/Hg

暫定王者ルイス・コンセプション(パナマ)
体重:52.0kg
体温:37.0℃
脈拍:66/min
血圧:111/81mm/Hg