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[会見]2015.4.28

日本ヘビー級頂上決戦を前に

一年越しの再戦!
 後楽園ホール開催の日本ヘビー級タイトルマッチ、王者・藤本京太郎(28=角海老宝石)対同級1位・石田順裕(39=グリーンツダ)を2日前に控えた28日、東京・角海老宝石ジムで両雄揃っての会見が開かれた。
角海老宝石ジムでの会見
 1年前の同じ日にノンタイトル戦で拳を交えた二人だが、僅差判定で敗れた石田陣営が試合後に不満をもらし再戦を希望。転級直後でタイトル戦と認められなかった石田はヘビー級で2戦2勝の実績を積み、今回改めて指名挑戦者として藤本にリベンジを期すチャンスを得た。
充実した1年だったと石田
 この一年間でしっかり動ける体を作ってきたと自信を示した石田は、「前回は思ったように動けなかったが、新たな練習法を取り入れ、だいぶ昔のイメージに近づくことができた。この歳でも進化できることを見てもらいたい」とコメント。タイトルを返上しなかった王者に感謝し、「転級したからには最低でも日本王者にならなければ意味がない。ガンガン攻めて最高の試合を見せたい。秘策もある」と意気込んだ。
ベルトを守る気持ちはない、勝てばいい
 対し藤本は、再戦の意味があるかは分からないと疑問を投げかけたが、「決まったからには全力でやるだけ。(石田選手も)前回とは違うはず。どう動いてくるのか楽しみ。気は抜けない、死ぬ気でいかないとやられると思う」と進化した39歳を警戒。また、今回で日本タイトルは一区切りと位置づけ、次のステップとしてOPBF東洋太平洋王座への意欲を見せた。
バレンタインに続き石田陣営からまたもプレゼント
 会見終了後、グリーンツダジムの本石昌也会長が、例によってプレゼント攻撃で藤本を挑発した。「タイトルを取られたら藤本選手には何も残らない」とお手製のチャンピオンベルトを贈ると、藤本は完全無視、石田は苦笑いの一幕が。角海老宝石ジムの萩森健一マネージャーが渋々受け取り、「どっちが勝ってもこれで決着をつけてほしい」と注文付けた。
空ぶった本石会長、これも戦略か?
 日本ヘビー級の第一人者として2年間タイトルを守り続け、ステップアップを目指す藤本。そして最後の花を咲かせるべく、ヘビー級挑戦を決意した元WBA世界スーパーウェルター暫定王者の石田。日本ヘビー級頂上決戦は、はたしてどちらの思いが勝るのか――。一年越しの再戦は間もなくゴングが鳴る!