IBF王者・高山、統一戦へ

　23日、トータル・ワークアウト渋谷店では、世界ミニマム級の4団体制覇を狙う、高山勝成(仲里)が記者会見と公開練習を行った。

　会見の挨拶で高山は、「一番望んでいた試合が決まり興奮しています。年末までに決まらなければ、階級を上げることも考えていた。原点に戻った戦いができると思う。勇気と希望を届けたい」と心境を明かした。

　中出トレーナーは「ようやくこの試合を組むことができた。4団体を制覇することでかつての世界チャンピオンと肩を並べることができる」と意気込みを語った。 　先月に検査で脳動脈瘤が見つかった中出トレーナーは、「ハードスケジュールの中で特に問題はなかった。7月に手術を行い、開頭手術ではないのですぐに動くことができると思う。病院のベッドの上で色々と作戦を考えようと思っています」と笑顔で話した。

　「勝つことが、中出トレーナーへの励ましになると思う」と話した高山は、「相手はフィジカル、タフネス、パンチが強い選手だが、自分も経験があるのでしっかり戦っていきたいです」と意気込みを語った。

　この日行われた公開トレーニングでは、フィジカルトレーニングを担当しているケビン山崎氏が、高山の回転筋のトレーニングを記者陣に披露した。 　ケビン山崎氏は「フィジカルの強度を上げること、右対策と俊敏性のアップに取り組んでいます」と明かした。

　高山勝成の世界4団体制覇、そして中出博啓トレーナーの手術成功を祈る。