一翔、三階級制覇へ

　IBFダブル世界戦のメインで日本最速三階級制覇を目指す井岡一翔(井岡)とそれを迎え撃つ級王者アムナット・ルエンロエン(タイ)の調印式と前日計量が6日、大阪市内のホテルで行われた。

　調印式に続いて行われたグローブチェックで、王者アムナットは赤、挑戦者の一翔は黒の8オンス日本製ウィニング社のグローブを使用することが確認された。

　「思い描いていた幻想を実現したい」と、井岡ボクシング一家の夢、三階級制覇に挑む一翔は、「今の自分はフライ級がベスト」と静かに語るとアマチュア時代のリベンジにも闘志を燃やした。

　アマチュア時代に一翔から勝利をあげている王者アムナットは「(一翔に対して)これといって強い印象はない。アマチュアとプロの技術を合わせて戦う」と話した。

　また、調印式の後にチャンピオンが縄跳びとミット打ちで汗を流して臨んだ前日計量は、両者ともに一回でクリアした。IBFルールのため一翔は「前日計量が終わった後に体重計に乗ることはなかったが、今回は体重計にも乗りながら調整する」と初体験の当日計量に備える。

■検診と前日計量結果
王者:アムナット・ルエンロエン
体重:50.7kg
体温:37.1℃
脈拍:96/分
血圧:123/86 mm/Hg

挑戦者:井岡一翔
体重:50.8kg
体温:36.4℃
脈拍:39/分
血圧:118/81 mm/Hg