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[ヘビー級の談話]2014.5.1

再戦を見たい

 熱戦が続いた4月のボクシング。真打を飾ったヘビー級8回戦は、現役日本王者・藤本京太郎(角海老宝石)と元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者・石田順裕(グリーンツダ)の激突。
採点表
 「石田選手は強かったです。全盛期どれだけ強かったんだろうと思います。パンチも硬いし、良いパンチを入れてもメンタルが強いのか、誤魔化すのが上手かった。最後のゴングが鳴って負けたと思いました」と一気に話し終えた日本ヘビー級チャンピオン、藤本京太郎。
藤本京太郎
 「負けたあ?」と控え室で開口一番、苦笑いを浮かべた石田は「藤本選手のガードが動かなかった。もう少し手を出していればよかった。気を抜いた時にパンチをもらってしまった。でも、効いたパンチはなかった。ミドル級でやった時のゴロフキンのほうがパンチはありましたね」と試合を振り返ると「相手の打ち終わりに左を狙ってました。まあ、あんなもんです」と初体験のヘビー級、藤本対策を明かした。
石田順裕
 それでも、控え室に集まったファンやグリーンツダジムの仲間からのねぎらいを受けると「楽しかったです。日本のヘビー級ならやっていけます。でも悔しいっすね」と採点表を眺めると「家族と話し合って決めます」と今後に関しては名言を避けた。「これからダイエットします」と笑ってシャワー室に向かった石田の去就に注目したい。
中屋廣隆会長
 リングサイドで観戦した日本ヘビー級委員会の中屋廣隆委員長は「日本ヘビー級の可能性を感じる試合だった。コミッションも石田のヘビー級ランク入りを認め、今度は日本タイトルをかけた試合が見たい。多くの人も同じように感じたんじゃないかな。本当に良い試合だった。もう一回やるべきだと思うよ」と再戦に期待を寄せた。
清田祐三
 東洋太平洋スーパーミドル級王者、清田祐三(フラッシュ赤羽)は「二人とも知っているだけに、いちボクシングファンとして見ていました。石田さんは海外仕様の前に出るスタイルが出ていましたね。京太郎選手も負けるわけにはいかなかった。互いの意地がぶつかり合う良い試合でした。欲を言えば、どちらかが倒すところを見たかった」と試合を振り返った。
 清田は、挑戦者が未定ながら7月に初防衛戦を行うことが決定した。

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