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[ライト級の談話]2014.5.1

もう一度やりたい

 注目選手がしのぎを削るライト級。30日の後楽園ホールは、チャンピオンの加藤善孝(角海老宝石)と鈴木悠平(真正)による日本タイトル戦が行われた。1年ぶりの再戦を終えた両者と会場で観戦した荒川仁人(八王子中屋)の試合後談話をお届けしよう。
鈴木悠平
 「気がついたらもう倒れてました。加藤選手のペースが前の試合の時よりも早かった。手応えのあるパンチも二発あったがチャンピオンの回復が早かった」と一年ぶりの再戦を振り返った鈴木。「足を使うつもりはなく、打ち合うつもりでいた。ジャブが速くプレッシャーがきつかった。もう一回やりたいです。悔しいです」とサバサバとした表情で再戦を熱望した。
チャンピオン加藤善孝
 「久々のKOです(笑)。今回は倒すというのがテーマだった。鈴木選手も、前に出てきてくれて噛み合ったと思う。前回は右だったが、今回は左のパンチで少し効いてしまいました。前戦(中谷正義戦)の敗因は前に出るという自分の良さが出せなかったこと。今回は自分の力を出しきれた。ポイントを取りにくるか、足を使ってくるかと思っていたが、リングに上がった鈴木選手を見て、これは来るなと思った」と試合を振り返ると「再起戦がタイトル戦という気持ちの作り方が難しい試合だったが、4月中にタイトル戦を組まないければいけなかったのが、良かったのかもしれない。中谷選手とのリベンジもしたいし、鈴木選手との三度目の対決もしてみたいですね」と今後の抱負を語った。
荒川仁人
 会場で観戦した荒川仁人(八王子中屋)は「鈴木選手はもっと足を使えば良かった。チャンピオンは追い足を使わず自分のフィールドで楽に戦った。6ラウンドに鈴木選手がいいパンチを当てたので、加藤選手はプレッシャーをかけてきたが、鈴木選手はガードを下げて打ち合いに行ってしまった」と日本タイトル戦の印象を語った。
 荒川の次戦は7月23日。対戦相手は元日本ライト級王者の近藤明広(一力)。近藤は一力ジムに移籍して復帰初戦を迎える。
不死鳥、加藤善孝
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