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[井上兄弟一夜開け会見]2013.12.7

井上家に休みはない

 昨夜、両国国技館で東洋太平洋ライトフライ級の新チャンピオンの座についた井上兄弟の兄、尚弥は7日、同日同会場のリングで迎えたプロデビュー戦を判定勝利で終えた弟の拓真と所属先の大橋ジムで一夜開け会見を開いた。
井上尚弥
 会見の席にも慣れた様子の東洋太平洋ライトフライ級新チャンピオンは「内容も良かったし、素直に嬉しい。相手がポーカーフェイスでやりづらい面はあったが、それも良い経験になった」と手放しで喜んだ。
 父の真吾氏は「細かく言ったらキリがないが、トータルとしては純粋に誉めてやりたい。点数をつけるなら70〜80点」と評価した。これに尚弥は苦笑い。「次は100点をもらえるような試合をしたい」と応じた。
 尚弥の順調な成長を見守る大橋会長は「もらわなくてもいいパンチが2〜3発あった。それを除けば、カウンターも素晴らしかったし評価は高い。早く終わらせず、5Rまで戦えたのが良かった」と称えた。
井上拓真
 自身初の一夜開け会見に臨んだ拓真は「緊張したのはリングインの時だけ。思った以上に楽しめました。お客さんの応援も嬉しかった。相手の気持ちは強かったが、僕もそれ以上のものが出せた。次に向けて悪かったところを直したい」と初勝利にも浮かれた様子はなかった。
 「ホッとしている。サウスポーのランカー相手に不安だったが、大差を付けてやり遂げてくれた」と頬を緩ませた父、真吾トレーナー。「序盤しか見ていないが、安心できた」とは兄、尚弥。
来年も大橋ジムが熱くなる
 「3人の中で一番ドキドキした。練習での30%ぐらいの力しか出せなかったが、ランカー相手に17歳のデビュー戦なら十分に合格点でしょ。 次も3人揃う可能性が高い。尚弥が次に世界をやるかは分からないが、やれば世界最速。次の次でも最速タイ。記録にはこだわらない」と締めくくった大橋会見。
 試合が終わったばかりだが、尚弥は3日休めば十分。井上家に休養はない。

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