安心しました。

　昨夜開催された亀田祭り3大タイトル戦の先陣を切ったIBF世界ミニマム級王者・高山勝成(30=仲里)が4日、自身が所属する大阪市内の仲里ジムで一夜明け会見を開いた。

　昨夜フルラウンド戦った高山だが、疲れも見せず笑顔で会見の席についた。開口一番「勝てて本当に安心しました。4年半ぶりの日本のリングでしたし緊張もしていましたから」と安堵の表情を見せた。「タイトルを狙ってきているだけあってシルバーノ選手は粘り強く、強い挑戦者でした」と対戦相手を称えた。

　昨夜の激闘を振り返った王者は「良かったところは、最後まで相手の正面で戦わずできたことですね。シルバーノ選手は1階級上を主戦場にしているのでパンチはあると思っていましたから。悪かったところは、パンチの強弱をつけていけなかったところです。パンチの打ち分けをもっとすれば良かったと思っています。今後の練習で修正していきます」と冷静に分析した。

　今後については「年内は静養につとめます。中出マネージャーと日本海にでも行って美味しいものを食べたいですね。その後は当然同一階級4団体制覇を目指していきます」と日本人選手としては初快挙となる夢を語った。

　会見に同席した中出啓博トレーナーは「プラン通りの戦いができたと思う。サイドへの動きが最後までできていたしね。1Rに高山の右オーバーハンドが決まってシルバーノ選手が極端にガードを締めてきたけど、高山のジャブがガードをすり抜けてあたっていた」と愛弟子のできに満点の評価をした。