ひとつのミステイクで

　WBO世界バンタム級タイトルマッチ、初防衛戦に臨むチャンピオン亀田和毅(22=亀田)と挑戦者で同級6位のイマヌエル・ナイジャラ(28=ナミビア)の調印式が1日、大阪市内のホテルであった。

　次男、大毅と同じくサングラスをかけ登場した日本メガネベストドレッサー賞受賞者でもある三男、和毅は早くも王者の風格を醸し出してきた。

　「ノンタイトルでも世界戦でも負けたらあかんから。」と言う和毅は現在デビューから28連勝中。「完璧なコンディション。地元で世界戦ができるのでモチベーチョンも最高。熱い試合をする。」とさわやかに宣言。

　対する18戦17勝(11KO)1分の挑戦者のナイジャラはヘッドフォンをつけリラックス気分。 　和毅に敗れ王座を失ったチームメイトのパウルス・アンブンダの雪辱戦ではの問いにも「私は私の力を出して私のボクシングをするだけ。」と哲学者のような答え。「試合は、ひとつのミステイクで決まるだろう。」とマイペースを貫いた。

　海外メディアとしてニューヨークに本部があるネットメディアNOTI FIGHTのパナマ人カメラマンからチャンピオンとして初めて日本で戦うことを問われ流暢なスペイン語で答えた和毅は 「この試合にかけてきた。さらにスピードもつき、当日は良い結果を出し、皆を喜ばせる。」と誓った。

　なお、亀田側は済州島での長男、興毅の両瞼カットをふまえ大毅、和毅の試合に、新たにキューバ人のカットマン(止血係)を招聘する。
　キューバのナショナルチームやガンボア、リゴンドーのセコンドにもついたオスミリィ・フェルナンデス氏(41)で作戦面でも強化できると興毅は語った。