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8月に最速タイ記録のプロ4戦目で日本ライトフライ級王座を獲得した井上尚弥(20=大橋)が12月6日、東京・両国国技館でへルソン・マンシオ(26=比)との東洋太平洋同級王座決定戦に臨むことになった。来春にも世界挑戦を計画している井上だけに、WBC31位のマンシオを相手に勝利はもちろんのこと内容も問われる一戦になる。また、15日に都内で行われた会見では井上の弟・拓真(17=大橋)も同席。同じく12月6日にプロデビュー戦を行うことが発表された。
尚弥は5戦目でのOPBF王座戦
ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(27=三迫)や、大橋ジムの先輩、WBC世界フライ級王者の八重樫東(30)、さらにプロで着々とキャリアを積んでいる東洋太平洋バンタム級王者の椎野大輝(27=三迫)、WBC同級2位の岩佐亮介(23=セレス)らと一緒に会見の席に着いた井上兄弟。さすがに余裕の表情とはいかなかったが、臆する様子は微塵も感じられなかった。先輩たち同様、スーツに身を包んだ尚弥は「前回(8月の田口良一戦=10回判定勝ちで日本王座獲得)は自分らしいボクシングができず、むしゃくしゃしたので、今度は打たせずに打つボクシングをします」と宣言。相手のマンシオについては「情報がない」(井上)というが、「この5戦目で世界に繋がる勝ち方をしたい」と意気込んだ。試合に関しては「流れのなかで倒したい」と、KOに対して強い意識を持っていることを明かした。
いよいよベールを脱ぐ拓真
ステージの後方で父親の真吾氏の隣に着席した拓真は先日、プロ転向を表明したばかり。21日に後楽園ホールでB級ライセンス取得のためのプロテストを受検することになっている。これをクリアすることが大前提だが、12月6日にプロデビューすることが発表された。マイクを握った拓真は「しっかりと自分のボクシングをして、パーフェクトに勝ちたい」と意欲を語った。理想のボクシングについては「誰がみても楽しめるようなボクシング」と話した。前席に座った兄については「ライバル的存在」ときっぱり言い切り、早くも17歳らしからぬ度胸の良さを感じさせた。
大橋秀行会長
大橋秀行会長は「デビュー戦は日本ランカー相手の6回戦」とし、最初から高いハードルを用意していく方針を明かしている。世界前哨戦の位置づけとなる井上尚弥の東洋太平洋王座決定戦、そして拓真のプロ初陣に注目したい。