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バンタム級の山中慎介(30=帝拳)対ホセ・ニエベス(32=プエルトリコ)、フライ級の八重樫東(30=大橋)対オスカル・ブランケット(28=メキシコ)のWBCダブル世界戦(8月12日、大田区総合体育館)まで、あと4日に迫った。8日には、八重樫に挑むブランケットが都内の帝拳ジムで練習を公開した。
オスカル・ブランケット
丸刈りの頭に人懐こそうな笑顔を浮かべたブランケットは「日本は美しい国で人々も親切」と、小さな声で質問に答え始めた。「世界挑戦は長年の夢。そうそうチャンスは巡って来ないので、このチャンスをものにしたい」と、決意を口にした。八重樫については「素晴らしい選手。強いからチャンピオンになったのだろう」と、まずは称賛。そのうえで「私はKOでベルトをメキシコに持ち帰る。何ラウンドとか具体的には言えないし、どのパンチとも言えないけれど、KO以外の結末は考えていない」と、堂々とKOで王座奪取を宣言した。八重樫の試合は何度か映像をチェックしたという。「けっこうパンチをもらうし、古傷もある。そこを狙うつもり。おそらく彼は私のパンチには耐えられないだろう」とつけ加えた。
古川久俊トレーナー
メキシコシティのエカテペックというスラムで生まれ育ったブランケットは数年前、拳銃を所持してバスを襲撃した強盗を数人の仲間と取り押さえたという逸話を持っている。約5年間、コンビを組んでいる古川久俊トレーナーは「性格のいい人間です。だから5年も一緒にやってこれたんだと思います。でも、危険を顧みずに強盗を捕まえるぐらいですから、気性の激しい一面もあるんでしょうね」と話す。
大橋会長と松本トレーナー
この日は報道陣を前にシャドーボクシングを1ラウンド、古川トレーナーとのミット打ちを2ラウンド、合計15分ほど動いただけで練習を切り上げた。すでに体重もリミットまで1キロを切っており、調整は順調に進んでいるという。練習を見た八重樫陣営の大橋秀行会長は「ミット打ちだけでも一発で倒すパンチがあることが分かった。特に左フック、左のボディブローは強そう。八重樫が打ち合った場合、前半で倒されるか後半で倒すか、そんな試合になりそう。1ラウンドから激しい打ち合いになるでしょう」と、自らも試合を楽しみにしているかのようだった。