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ミドル級を主戦場に世界のトップ戦線で活躍を続けている石田順裕(グリーンツダ)が4日、3年8か月ぶりに日本のリングに上がった。
石田順裕
石田の入場コールを聞いた超満員のIMP松下ホールは大歓声に包まれた。試合は石田の圧倒的強さが目立った試合で、インドネシア国内1位のエリー・パンガリブアンに付け入るすきを与えず、2ラウンドに左ボディを打ち込み2度目のダウンを奪うと10カウント。石田の右手が上がった。
「入場の時の大歓声にグッときた」という石田は「相手がもう少し頑張ってくれたら、成長した姿を見せられたのに」と笑顔を見せた。
次は年末に東京で試合が組めるように調整中とのことだが「いつの間にか日本人最年長ボクサーになっていたので、これからもがんばっている姿を見せていきたい」と力強く、現役続行を宣言した。
「村田君と試合ができたらベスト」と今月25日にプロデビュー戦を迎えるロンドン五輪金メダリストとの対決に興味を示す一方で、アメリカで石田をサポートするマネージャーからは「二つか三つ勝利を重ねたら、アメリカからもまた呼ばれる可能性がある」と励まされたという。
石田に二度ダウンを奪われたパンガブリアンは「凄いファイターだと思った。右クロスが強烈だった」の舌を巻いた。
石田に二度ダウンを奪われたパンガブリアンは「凄いファイターだと思った。右クロスが強烈だった」の舌を巻いた。
パンガブリアン
3日の後楽園ホールでは、国内3階級制覇を懸けたタイトル戦で、ノックアウト勝利したベテランの中川大資(帝拳)がミドル級の日本新チャンピオンの座に就くなど、重量級戦線も活気づいてきた2013年夏のボクシング。8月はまだ始まったばかり。