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WBO世界バンタム級タイトルマッチ、王者パウルス・アンブンダ(32=ナミビア)対5位の亀田和毅(22=亀田)の12回戦は1日、フィリピンのセブ市で行われた。130年近い近代ボクシング史上初の3兄弟世界王者は誕生したのか。
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118対110、116対112、117対111という採点が読み上げられ、続いて「ニュー!」のコール。次の瞬間、亀田はキャンバスに伏した。
試合直後にリング上で勝利者インタビューを受けた和毅は「これがおれの夢やったかたら。親父の夢。小っちゃいときからこの夢を追いかけてきたから、本当にうれしいです。このベルトは親父に」と興奮を隠しきれなかった。
試合直後にリング上で勝利者インタビューを受けた和毅は「これがおれの夢やったかたら。親父の夢。小っちゃいときからこの夢を追いかけてきたから、本当にうれしいです。このベルトは親父に」と興奮を隠しきれなかった。
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試合は最初から亀田のペースで進んだ。左右、あるいはバックにステップを踏みながら亀田は左ジャブを飛ばして牽制。アンブンダが圧力をかけて出てくると打ち終わりに右を合わせ、折々で左のボディブローも見舞う。
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その多くは王者の堅固なブロックの前に満足のいく効果を上げたとはいえなかったが、それでも主導権とポイントを奪うには十分だった。04年アテネ五輪フライ級8強の実績を持つアンブンダも攻撃の手を休めず、毎回のようにプレスをかけて出るが、その割にヒットはなかった。
勝利の瞬間
終盤に入るとアンブンダの攻勢の前に亀田が守勢に回る場面もあったが、完全にペースを渡すことはなかった。亀田は折々で右ストレート、左ボディをヒットして貯金を守った。
やっとたどり着いた
日本人として初のWBO王者になった亀田は22歳。戦績は28戦全勝(18KO)。28連勝は日本歴代5位タイ記録でもある。兄弟二人の世界王者は過去に30例以上あるが、3兄弟は挑戦そのものが珍しく、これまでにヒルトン3兄弟やペニャロサ3兄弟がチャレンジしたことがあるが目的を達成できなかった。これで亀田3兄弟はWBA世界バンタム級V7王者の長兄興毅と、三男和毅が同時に王座に君臨。9月3日にIBF世界スーパーフライ級王座に挑戦する二男大毅が戴冠を果たせば、3人同時王者となる。初防衛に失敗したアンブンダは21戦20勝(10KO)1敗。