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[試合後会見]2013.7.26

復活した王座を奪いしは

 25日、後楽園ホールで開催された「KAMIKAZE.2」のメインイベントは、日本ヘービー級王座決定戦。
 同級1位・藤本京太郎(27=角海老宝石)と、同級2位オケロ・ピーター(41=緑)が拳を交えた。56年ぶりに復活した最重量級王座のベルトを手にしたのはー?
KO決着
 藤本の見事なKO劇であった。リング中央でどっしり構えるピーターだが、藤本はフットワークを駆使しサイドに動き、ジャブ・右ボディストレートで牽制する。ピーターは圧力を掛けるが、藤本は前後の素早い動きから右ストレートをヒットさせポイントアウト。すると6R、圧力を強めるピーターに、藤本の右クロスがカウンターでクリーンヒット。膝が揺れるピーターに対し、藤本は左フック・右ストレートでダウンを奪う。立ち上がるピーターだが、藤本の右ストレートに顔面を貫かれると6回2分59秒、192cmの巨体はキャンバスに崩れ落ちた。
オケロ•ピーター
 KO負けにショックの色を隠せないピーターは「打って離れての戦いは予想していた。右ストレートは肘と肩を怪我していて打てなかった。勝っても負けてもラストファイトにするつもりだった。負けたことはショックだし、もう話したくない」と引退を示唆し、41歳のベテランは会見を終えた。
日本ヘビー級王者
 会心の勝利で日本ヘビー級王座を奪取した藤本は控え室に戻ってくるなり「こんなに大勢の記者さんが集まってくれて本当に嬉しい」と喜びを爆発させた。
 KOによるタイトル奪取に藤本は「足を使うことも見せられたし、レベルの高いボクシングができたと思う。今日はフックよりもストレートを狙っていたし、10kgも重いピーター選手を右ストレートでKOできた」と笑顔を見せた。
56年ぶりのベルト復活
 最後に藤本は「角海老宝石ジムに3本目の日本タイトルを持ってくることができた。これからもベルトが増えると思いますので 、ジムと藤本京太郎の取材をお願いします(笑)。この日本ヘビー級のベルトは、僕のために56年ぶりに復活したと思っている。次は東洋太平洋を狙っていきたい。ハウモノに負けたままでは終われませんから。でも、こんなに多くの報道陣が控え室にきてくれと、本当に最高ですね」と日本のベルトを肩に下げ、饒舌になる新王者であった。
次は竹原虎辰が挑戦
 復活した日本ヘビー級タイトルは、藤本京太郎が腰に巻いた。初防衛戦は次期挑戦者決定戦を勝ち上がった竹原虎辰(25=緑)との指名試合となる。
 日本タイトル戦をリング下で観戦した竹原は「足を使ってくるのはわかった。自分が追いかける展開になるだろう」と新チャンピオン藤本京太郎の印象を語ると「ヘビー級らしくKO決着でベルトを奪う」と自信の表情を浮かべた。

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